2020年4月30日木曜日

服棚の整理と心の整理

暖かくなってきたので、衣替えを兼ねて、服棚の整理をしました。

持っている服が少ない私。
いつも、全ての服をいったん床に出してから、畳み直してしまってゆきます。

目の前に広がった服を見て、

……古着市のようだな〜。いや、ボロ市?……

少ない上に、そのほとんどが古びて、色あせていました。


分かっていたこととはいえ、目の当たりにすると、ため息が。
そしてこの景色は、持っている服の傾向だけではない、自分の頭の中が、生き方が、こうなってしまっているのだろうなと、思いました。

新陳代謝がなかった。
新しいことを取り入れる作業に、時間やエネルギーを割り当てる気持ちの余裕がなかった。

いっぺんに変えたいと思いましたが、新しい服たちを、そう一気に揃えられるわけもなく。次にどんな服が欲しいか、すぐに思いつくでもなく。

とりあえず、穴だらけの靴下を筆頭に、いくつかのボロだけ脇によけ、あとは丁寧に畳んで、棚に納めました。


動きのない本。動きのない靴。動きのない飾り物。


目に見えるそれらに少しずつ手を入れることで、目には見えない心の方にも、風が入るのかなと、思いました。

2020年4月22日水曜日

双極性障害(双極症)の人の養生としての、料理

入院していたときの話。

不安にとらわれなくなるにはどうしたら良いかと主治医にたずねたところ、一つの養生法として、「マインドフルネス」を勧めてくれました。 

「一人で学ぶのに良い本はありますか?」
「それでしたらこちら。副題は少し怪しいですけど、全体が見渡せて、初めて読むには良い本です」


 


読むのは楽しかったのですが、実践の方は、なかなか長続きしません。ときおり思い出しては、やるのですが・・

一つことに長く集中するよりも、あれこれ同時に進める、それも、目新しいことにチャレンジする、ことが脳に合っている、つまり双極タイプの私には、「料理」も、不安から離れる養生になります。

料理は、神田橋條治医師が著書の中で、また、その教えを汲む、以前長くお世話になっていたE医師が面接の中で、勧めていました。

たまたま、ここ数日、料理の本を読んでいまして。
優しい内容に、俄然やる気が出て、今日は本を参考にして、野菜スープとポップコーンを作りました。


料理をする間は、五感と体を使い、意識は目の前の料理に集中しますよね。そして、頭で考えるよりも、感じたり察したりしながら、手を動かしてゆく。


それは、「今ここ」に「ない」ことに意識がとらわれ、考えるばかりで体が止まっている、典型的な不安の状態と、真逆です。

今日はその状態を目指して料理をしたわけではないのですが、振り返ると、やったことのない、目の前で刻々と展開してゆく料理に、五感はフル動員。心身は今ここに没入しておりました。

そしてそのお味は!(笑)

いや〜、旨かったです。ついでに、野菜スープもポップコーンも、出来合いの物を買うより、遥かに安上がりでした〜。


不安から離れる訓練となり、お腹が満たされ、かつ、食としても養生法としても安上がり。


不調でできないことも多いけど、できる時は、料理、いいですね〜

2020年4月18日土曜日

『スクールカウンセリング モデル100例』

本の紹介です。

 『スクールカウンセリング モデル100例』 

ときおり強まる風雨の音に包まれながらの読書タイム。 ふと目を上げたとき、本棚にあるこの本の背表紙が、目にとまりました。

 私がそれに該当する「双極性障害」についての章もありますが、それに特化したものではありません。 でも、とっても、響くのです。 購入したのは十数年前。 繰り返し、読みました。 読むたびに、そこここで、たくさん泣きました。 

タイトルの通り、スクールカウンセリングをしている著者が、出会った事例を記したものです。 その事例それぞれに、神田橋條治医師が、「コメント」を付している。 

カウンセラーの、かしまえりこさん(臨床心理士)の視点にも、スーパーバーザイザーである神田橋條治医師の視点にも、ハッとさせられるものがあり、その視点から見ると、症例として書かれている、いわば問題児たちの見え方や行動が、まるで違ったものとして、感じられてきます。 

そして、たくさん泣ける私は、児童生徒の時代を、とても「良い子」として過ごしてきたけれど、実際には、たくさんの重荷を抱え、誰かに理解されたかったのだろうなと、思うのです。 


この数ヶ月、その、神田橋條治医師の助言のもと自宅で一人で行っている、タッピング。 これは、PTSDの軽減を目的としたものですが、毎日しているのに、毎日、泣けます。 


本を読み、タッピングをし、当時の幼い私が今も抱えたままでいる、たくさんの重荷が、少しずつ溶かされてゆくといいなと、思います。



(こちらは電子書籍)



(こちらは紙の本。今現在は入荷未定となっています)(⇦在庫ありとなりました)

2020年4月16日木曜日

精神科のオンライン診療(電話診療)を受けました

通っている精神科でも、新型コロナウイルス感染症の予防のため、オンライン診療が始まりました。

薬の量の調節を試みたく、そのために、手持ちの錠剤よりも薬効量の少ない錠剤が欲しかった私。

でも、とりあえず薬はあるし、わざわざ予約をとり、車を運転して病院へ行き、長くなることも多い待ち時間を、大勢の人の中で過ごすのは、、、


想像するに、受診自体の面倒くささに、コロナの恐れも上乗せされ、先延ばししていました。


そんな中、オンライン診療が始まったと知り、さっそく昨日試した、電話受診。
良かったです!!


電話に出た受付の方が、医師に都合を聞き、指定された時刻に、医師から電話をもらえました。

顔を合わせない、つまり、お互い、言葉と口調と声音、が手段の、コミュニケーション。

正直、気が合っているようには感じない医師なので、どうなることかと思いましたが、いつもより円滑に(せめていつも通りに)話すことができたように思います。

そして、車を運転する必要もなく、着替える必要もなく、、、電話を切ったらそこは我が家。部屋着の私、目の前には飲みかけのお茶(笑)

通院前の緊張に始まり、受診を経て、帰宅して疲れが出てそれが癒えるまでの時間、まで含めるなら、時間とエネルギーの大きな節約になりました。


郵送等により薬を自宅で受け取る方法もあったのですが、私は、会計と薬の受け取りは、病院へ行くことを選びました。

今日、行ってきましたが、会計処理は終わっており、薬も用意されており、諸々、早かった〜


心身の負担になっている、通院。
コロナが収束しても、オンライン診療(電話診療)は続けて欲しいなと、思います。

2020年4月11日土曜日

双極性障害と、PTSD(トラウマ、フラッシュバック)

前回の記事で書いた、不調のこと。

鹿児島・伊敷病院の、「神田橋條治」先生に、電話で話したところ、今回のそれは、躁うつの自然な波によるものではなく、PTSDのフラッシュバックが引き起こした急落だろう、とのことでした。

電話が済んだあと、かみさんに、
「ねえねえ、今回の不調、躁うつの波じゃなくて、トラウマ体験のフラッシュバックが起こしたものだって!」
「ふーん、・・そうだと、嬉しいの?」
「・・嬉しい?」
「やたら嬉しそうだよ?」
「・・えっと、、」

躁うつの波ではなくて、PTSDの症状であれば、対処が楽、と言うのなら、嬉しい気持ちに説明がつくのですが、、、そんなことはありません。

=はて、自分はなんで、喜んでいるんだろう?=

しばらく経ってから、気付きました。

納得感、ですね。

神田橋先生は、医学的な基準に則って「PTSD」などの言葉を使うのではなく、それが治療に役立つから、それを治療に役打たるため、その言葉を利用しているように思います。

私の場合、十数年にわたる双極性障害との付き合いの中、親や教師から受けた、小さくともたくさんの傷が、病気を起こしている(悪化させている、治りづらくさせている)のだろうと、思っていました。

それを指摘し、同時に、解決の方法を提案してくれているのが、一年前に初めて受診した、神田橋先生です。


して、その解決の方法は!



・・今日はここまで(笑)



納得感、を薬の一つとして、今日は起き出すことができました。

2020年4月9日木曜日

必ずまた元気になる。躁うつの波・・

おとといから、やや不調です。

双極性障害(双極症、躁鬱病)の私。
心身の好調と不調が交互にやってくる、病であり、体質であると、
理解してはいるのですが、
不調になると、好調に戻ることは二度とないと、確信してしまいます。

今日もその思いに包まれましたが、かみさんに、
「大丈夫。必ずまた元気になるから!」
「そっか、そうだよね」
「今まで、戻らなかったことはなかったでしょ」
「うん」

そのあとまた布団に入りましたが、不調は同じでも、いくらか安心して、
不調に身を任せることができました。

私の好きな本、
『うつ病新時代 双極2型障害という病』のなかに、
双極性障害の人の治療は、休息を受け入れたら、半ば成功したようなもの、
というような記述があります。

今日を境に、再浮上へと向かうといいなと、思います。



2020年4月6日月曜日

マスクの不足から、食料の不足を思う

新型コロナウイルス感染症がらみで、遠鳴きしたいことはあれこれあります。
その一つが、続いているマスクの欠品から見える、食料自給率の低さの問題。

マスクの不足は速やかに解消される、、、はずだったのに、一向にそうならず、ついには「賛否」というよりは「否否否」の声が渦巻くなか、布製マスクが全戸に配られようとしています。

マスクの需給バランスが政府の思惑通りに改善しなかった理由の一つは、マスクの入手を、輸入に頼ってきていたことにもあるのでしょう。

調べてみたら、マスクの国内生産の割合は、たったの2割ほど。世界中でマスクの需要が高まったなか、海外の生産者が、輸出から自国へ売り先をシフトしたり、輸出するにしても、より高額で買い取る業者(国)に売り先を変えるのは、当然の流れなのでしょう。

…などと考える中、ふと、入手できなかった時の影響が(効果の有無すら議論に上がっている)マスクよりずっとずっと大きい、食料のことが気になりました。

調べてみると、食料自給率は、カロリーベースで、4割弱。

…4割弱!!

新型コロナウイルス感染症の今後の拡大によってでも、あるいは、他の感染症、気象の変化、大規模災害や戦争動乱、政治的な思惑、、、によってでも、食料の輸入の流れが止まってしまったら、、、

小説で読む分にはいいですが、実際に起こりうる未来として想像すると、、、お腹がぺちゃんこになりますね。。今の6割しか、ご飯を食べられないなんて。。

「先進国の中で最低の水準」(←農水省のサイトより)が続いたままの自給率。必要になったからと言ってすぐに上げることができない生産量。

みんなが分かっていながら、金儲け・金回り優先で改革してこなかったそこを、まだマスク騒動ならぬ米騒動が起きていない今のうちに、改善していかないと、、、


そんなことを、初鳴きしてみました。


(参考)
昨年3月に比べて今年3月のマスクの供給量が少ない、ということではないようです。
主な輸入先である中国からの輸入も、再開しているようです。

農林水産省・・食料自給率についてのサイト。
一般社団法人 日本衛生材料工業連合会・・マスクの統計データに関するサイト。

2020年4月5日日曜日

初めまして。の方も、「あ、ひらおよぎ」読者の方も

「あ、ひらおよぎ」のタイトルで5〜6年続けていた、双極2型障害にまつわるあれこれを綴ったブログ。病気の再発により2017年の春に閉鎖しました。

それから3年。

うちに溜まった、あるいは生じる、あれこれを、再び綴っていこうと思います。

「あ、ひらおよぎ」を閉じたあと、他の方のブログの本文やコメント欄で、私の体調を心配してくださるかつての読者の方々の言葉を、ときおり読みました。お礼とともに、突然の閉鎖であったことをお詫び申し上げます。


ということで、「初めまして」の方も、「あ、ひらおよぎ」時代の読者の方も。

よろしくお願いします。







「今すぐ使える 誰でもつかえる  フラッシュバック対処と予防: アメリカ発 トラウマのプロが教えるフラッシュバックのすべて」

本の紹介です。 アマゾンへのリンクになっています。 ブログを書くのが久しぶりすぎて、画像がうまく貼れません。。 「 今すぐ使える 誰でもつかえる  フラッシュバック対処と予防: アメリカ発 トラウマのプロが教えるフラッシュバックのすべて 」(服部信子) 著者の服部さんは、異業種か...