ここ数日、ひと月ぶりのプチうつにいました。
そんな中、まさにプチうつから脱出するためのヒントが満載らしい本を、たまたま読みかけていたことを思い出しまして。
やや浮上してきた中で続きを読んでみました。
『コーピングのやさしい教科書』
著者は「伊藤絵美」さん。
知らなかったので(いま)検索してみました。
大学・大学院ともに慶應大学卒の社会学博士で、臨床心理士・公認心理士・精神保健福祉士の資格を持ち、専門家が大勢所属する心理サービスの大きな事業所の代表で、論文から一般書までたくさんの著書がある。
はなやか〜✨✨✨
「コーピング」と言う用語は神田橋條治医師の著書(とくに口述筆記のもの)のそこここで目にはしていました。自分なりの理解では、「状況に適応するための(当事者による)工夫」ですかね。
いずれも心理学的な手法である、「認知行動療法」と「コーピング」と「マインドフルネス」と「スキーマ療法」(PTSD対策)から、一人で手軽にやれる方法を集めてワークブックにしたような内容でした。
以下、(ふふ〜んレベルの)実践をしてみての感想です。
「認知行動療法」は、わたしが見聞きしてきたものは、「点数をつける」がつきまとい、それが嫌で食わず嫌いでいました。焦点化が細かく、やってみると発見もあって面白かったです。
「コーピング」は、それとあまり認識せずにやってきたたくさんの工夫を振り返る、いい機会になりました。それらをコーピングの一つと意識したことで、この先またダウンした時も、思い出してやってみたり、元気なときに種類を増やしたり、していけそうです。
「マインドフルネス」は、いくつかの本を読み、実践もしてきましたが、習慣として定着してはいないです。読んだあと、散歩をする中で、意識して実践してみました。雨上がりの公園の、鳥や虫や蛙の鳴き声。自分や他人の足音。猫や水鳥の姿とその模様。木々それぞれにある匂い。肌にまとわりつく蒸した空気。・・・ふだんは自覚のない「五感」の多彩な感覚。自分が普段いかに「今」に留まっていないかと、世界は常に豊さな体感(実存?)に溢れていることを、実感しました。
「スキーマ療法」の名称は初めて知りました。わたしはPTSDのセルフケアは「タッピング」(過去記事の一つはこちら)で対応しています。それでかなり、過去の出来事に由来する現在に作用しているブレーキは解除されてはきましたが、別の角度からのアプローチ、中でも、自分でできる手軽な(お金がかからず時間もわずかで済む)方法が増えるのは、ありがたいです。やってみた感じでは、「インナーチャイルド」や「USPT」などの用語と親和しそうな、、、なんていうんだろう、、「催眠療法」「エネルギー療法」「プレイセラピー」の一つなのかな〜。アートと距離が近くて楽しいですね。
ということで、、、
雑にですが通読し、なんとな〜くですが実践した、思うままの感想でした〜
えっと、、ネガを表出することをこのところの自分のテーマとしているので、あえてそっちの点も一つ。
終盤で、この本を人に勧めるよう再三示唆していることに、少し気が重くなりました。わたしもそうですが、コーピングについて学ばねばならないような、今流に言えば「繊細さん」たちは、教えを素直に受け入れ、教えてくれた著者に感謝する、を基本としている気がし、そうした対象の著者さんにそれを書かれると、恩のある人から直接頼まれたような、守らないといけない義理があるような、つまりはストレスとして、残るように感じました。・・てことで学んだばかりのコーピングが役立つのか!?・・まさかそれを見越しての示唆だったか!?
良著でした⭐️(⇦本心だけど、気が弱いので批判のフォローをしている面も。。あ、これもコーピングだにゃ🐱)
(後記)記事を書いた日にたまたま観た映画、ディズニーの『アナと雪の女王』は、まさにこの「ネガの表出」が、ひとつの大きなテーマのように感じました。本書も本映画もそうですが、色々なことって、偶然でありつつもタイムリーに、自分の人生に現れるなぁと、改めて思いました。
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下に貼った商品リンクの画像の、帯の文、読みづらいかと思いましたので別記しておきます。
「自分にあったストレス対処法がきっと見つかる!」
「5つのレッスンでやさしく学べる自分で助ける(セルフケア)コーピングの技術」
「あなたも誰かにすすめたくなる」