双極性障害になってからの長い年月。
体調が悪いと、終日まるきり、動けません。。
という日が、延々と続く。。。
筋肉はびっくりするくらい、すみやかに、目に見えて衰えます。発症したのは三十代でしたが、小さな自宅の一階と二階をつなぐだけの、なだらか〜な階段すら、途中で休まないと上り下りできなくなりました。(飲み慣れていなかった向精神薬の影響もあったかもしれません)
これじゃまずいよな、体の病気にもなっちゃうよな、という恐れが、双極性障害の症状などの辛さに上乗せされて。。
少し動けるような心身になると、「運動しなくちゃ! 回復しなくちゃ!」と、散歩やジョギングに励むのですが、、、不調は求めずとも歓迎せずとも忘れずにやってきて、、少し回復しかけていた筋肉も体力も、また衰弱。。。😰
てな年月を経ての今年。
不調、というほど不調ではない、動けば動けなくはない、、のに、、なにか、そういう、「しなくては」ということの一切に、力が涌かなくなりました。
クリニックの医師は、「自然とやる気になる」「自然と体が動く」のではない、そうした、自分の中で義務として、なにか(健康とか、安全とか、衛生とか、収入とか、他者とか、、)の為としてある、今は行動するには「我慢」や「努力」や「思い切り」が要るようなあれこれを、、、できないでいる今の状態を、そのまま、オッケーというか、、わたしがそうなっていることを、楽しんでいる? さらには促している? 雰囲気があり。
これでいいのかな? と半信半疑に思いながら、現実としては散歩にすら出る気にならず、結局はその気分のままに、家から出ない月日を過ごしていました。
そうしたモヤモヤした時期を半年以上も過ごしての、先月半ばあたりからでしょうか。体を動かしたい、スポーツを「やらねば」ではなく「やりたい」の、ウズウズするような懐かしい感じが、体に起きてきました。
・・そーいえば、自分は元々、体を動かすことが、好きだったんだよな〜
てなことを思い出していたころ、タイミングよく目にしたのが、この本、このタイトル。
「運動脳」アンデシュ・ハンセン(著)、御舩由美子(訳)
なんかよく分からんですよね、このタイトル!
脳が運動するはずないし、、、スポーツ選手に向けて、より練習に打ち込めたり、より上達したり、するための、考え方とかを、教える本かと思ったのですが、、、
開いてみたら、どうも、違うようでした。
ひとことでいうと、「運動は脳にいい」・・??
通読してみたら、、、そのままの内容でした😄
気分にも、意欲にも、持続にも、集中にも、創造にも、睡眠にも、・・・
機能にも、形態にも、予防にも、回復にも、・・・
とにかく運動は脳の全てに良い!
どのくらいやるといい、とかの目安は書きながらも、でも、やらないよりは、たとえ「一歩」だって、歩いたほうがいい! みたいな姿勢が、とっても共感をもてました。
で、著者さんが本の目的として書いた通り、深い納得は、実行するきっかけになる。
脳に、いいのか〜!!!(「双極性障害」も脳の不調ですからね)
さっそく散歩に出てみまして、以降、わりと続いています〜
今日も、午後の遅くない時間に、川沿いの遊歩道を散歩しました。
黄色い葉が山盛りの木に、赤い葉が散っている木。
青い空、白い雲、いろんな色の山々。
楠に群れたヒヨドリの鳴き声が明るくて、空気が乾いていて、風が冷たくて、日差しが暖かくて、中学生がベンチでサンドイッチを食べていて、幼児がママに見守られながら遊具で遊んでいて、、、そうそう、今日は、草地に青鷺(アオサギ)がいて、びっくりしました。珍しい鳥ではないでしょうが、今日歩いた一帯で見たのは初めてで、気分が上がりました。
運動が脳に良く、たとえ一歩でもやらないよりはいい、、とはいえ、、その効果を感じてくるのは、運動を続けて、数ヶ月とか半年とか経ってからとのことでした。
気分を優先しての取り組みなので、そこまで続くかどうかは分かりませんが、とりあえず、歩いた日は、体が温か(特に足の冷えが穏やか!)なうえ、眠りが深い(夜中に起きずに朝まで眠れる!)です〜。そして40分ほどの今日の散歩だけでも、十分、秋を感じて、気晴らしになりました〜
(小さくて見づらいでしょうが、帯に、「本国で『スマホ脳』より読まれた!」とありますね。「スマホ脳」、書店で長く平積みされていて、ネット記事でもしばしば引用されていました。これを知って、、、作者さん、儲けてるな〜、「金持脳」だな〜、、という感想でした)