2020年5月23日土曜日

「神田橋語録」・・双極性障害(双極症)の養生のコツが詰まっています

記事で、毎度のようにその名を出している、神田橋條治医師。

今は鹿児島で臨床に当たっている精神科の先生ですが、これまで、専門家向けから患者向けまで、硬軟さまざまな本を出しています。

それらの中で、双極性障害に関することでも、診断や面接、薬物の選択、病前性格の傾向や養生に至るまで、幅広く、発言されています。

ただそれらを、「双極性障害」を軸として、まとめて記した単行本はありません。当事者として、先生に改めてインタビューし、あるいは別の人も含めて対談し、まとめて本とすることを、いつか私ができたらなと、、

それが今の夢の一つです。


単行本ではないですが、専門誌『臨床精神医学』に掲載された講演録に、それに近いもの「双極性障害の診断と治療」があります。

それと、神戸市で開業されている、波多腰正隆医師が、発言を文に起こしてアップしてあるもの「神田橋語録」が、とても読みやすく、分かりやすいです!

リンクを貼っておきますので、興味のある方はお読みになって下さい。
・・と言うか、双極性障害に関係する方は、必読だと思います。


講演録はこちら
発言録はこちら


(↓自分のタイプに合う/合わない気分安定薬がある、という可能性を、知った本です)




(↓双極性障害についての部分は少ないですが、初診面接のモデルケースを元に、まんべんなく解説してあります)

2020年5月22日金曜日

私を双極性障害に追いやり留めるトラウマ を作った元凶の一人である、元担任教師が死んだと、知りました。

なんだかおどろおどろしい、タイトルですね。。

内容も、おどろおどろしいかもです。。


傷つき体験は誰にも無数にあるのでしょうし、私と同じ体験をした誰もが、それを引きずった人生を送るわけではないでしょう。

でも、私は、不調の原因としても、不調をこのさき脱する手がかりとしても、体験してきた傷つきの影響を私は今も色濃く引きずっている、と言う物語を、採用しています。

その物語の中で、私を傷つけた人を、当時の「立場」で分けたとき、

1、親
2、教師
3、同級生
4、きょうだい
5、上司
6、医師

などが、頭に浮かびます。
中でも影響の大きかったのは、幼かった自分にとって、圧倒的な強者として存在していた、親と、教師。それから、教師もそうですが、逃げられない学校という空間の中で関係性を維持することを強いられた、同級生でした。

親のうちの片方、横暴だった父は、すでに他界しています。
同級生の中、突出して「凶悪」だったある男性も、とうに他界した。
残る教師のうち、記憶がぼんやりとしていた彼からのひどい傷つけられ体験を鮮明に思い出すと共に病(初発時)が終わったと言う、ドラマティックなまでに明らかなる元凶である教師が、最近になり他界したことを、今日、知りました。

年齢的にはとうに他界していても不思議はなく、生きているか死んでいるか、もう死んでいるかな、と思っていました。
そのためもあってか、他界を知ったときは、さして気持ちは動きませんでした。

その後に出た散歩の途中で、私は上に書いたような、3つの立場の、元凶ナンバー1が、この世から無くなったのだと、不意に思いました。
見上げた空は雲が広がり、、、それでも自分には、彼らから受けた傷が今も残っていることを思いました。
下ろした目には、田植えの時期を前に満水の流れの大きな用水路が映り、、、私に傷を与えたことを、少なくとも同級生と教師は気付きもせず、生きて、死んでいったのだと、思いました。


双極性障害になるタイプの人は、誰かを恨み続けることが苦手だと言うようなことを、神田橋條治医師は書いています。
恨めないから、苦しむと。

しかし私は、その、傷つけられ体験の思い出しまで、長い年月、くだんの教師のみ、なぜか分からないけれど「殺したい」、世界で一人の敵として、胸のうちにありました。


その彼が、リアル、他界した。


私の中に残った彼も他界するよう、タッピングに励もうと、思います。

2020年5月21日木曜日

NHK Eテレ「バリバラ」で、解離性障害が取り上げられます

直前のお知らせですが・・ NHK Eテレ「バリバラ」で、解離性障害が取り上げられます。


以下、番組のサイトより。 サイトは週が変わると内容が変わってしまうと思われるため、該当箇所を転載しました)


カイリの謎 前編 ~私の中のワタシたち~
5月21日(木)夜8:00 再放送5月24日(日)0:00(土曜深夜)
今回のバリバラは「解離性障害」! 一定期間の記憶が失われたり、いくつもの人格が自分のなかで入れ替わるなど「自分が自分でなくなってしまう」のが症状だ。「多重人格」として知られてはいるが、世間の理解はほとんどなく、専門医も少ない。そのため、病気の症状だけでなく、無理解から来るさまざまな壁にぶつかってしまう。前編では、カイリはどんな症状で、どんなときに起こるのか?当事者たちが赤裸々に語り合う!

カイリの謎 後編 ~つきあい方の流儀~
5月28日(木)
先週に引き続き「解離性障害」を考える!別の人格に入れ替わる多重人格のほか、記憶が飛んだり、後ろから自分を見ていたりと症状は様々。そんな解離性障害は短期間で治癒するものではなく、長くつきあっていかなければならない。もし身近な人が解離性障害だったら、あなたならどうする?今回は解離性障害の人とどうつきあうのか、当事者であるTokinさんの周りの人たちの接し方を通して考える。



番組で出演されると言う、「京都大学大学院教授 精神科医 岡野憲一郎」さんの著書を、数冊、3年前に読んだことがあります。 書かれていたことへの感想としては、解離性障害になる人の典型的な生育歴が、そのまま、双極性障害(双極症)になった原因としての私の生育歴、を描写しているかのように、読めた記憶があります。そして、症状も、解離性障害と双極性障害(双極症)は似てると思ったことも。

その後、私は、神田橋條治医師の診察を受け、自分が常々感じていた、自分の人生が苦しいものになってしまっている背景に、生育歴が強く絡んでいるとの思いに、確信を得るのですが・・・

岡野憲一郎医師の本も手元にないし、考えて整理してきてもいないので、簡潔かつ上手に説明できないのですが、、、つまり、私の現在の状態は、双極性障害と解離性障害とPTSDとが絡み合ってなっている、のだろうなーと、思うのです。あるいは、見る角度によって、私の状態は、双極性障害とも解離性障害ともPTSDとも、見える。

・・うーん、自分で言いたいことに近づかない。。これは、言いたいことと、言っていることの、「乖離」ですね〜(笑)



(「続」とありますが、これだけ読んで、分かりづらいと言うことはなかった記憶です)




(やっぱり、PTSDと解離の視点は、自分の人生のこんがらがりを解くためのヒントになりそうですね)

2020年5月16日土曜日

新型コロナウイルスが猫から猫に不顕性感染するということの重み

長いタイトルになりました。
記事のタイトルに含まれる単語って、検索エンジンの対象として扱われる優先順位が高いと聞くので、つい、いろいろ盛り込んでしまいます。

さて本題。

新型コロナウイルスが、人から猫科の動物に感染する、ということはこれまでも報道されていましたが、先日、東京大学が行った実験で、猫から猫へも容易に感染したという結果が、報道されました。

同じタイミングで、WHOが、新型コロナウイルスを地球上からなくすことは困難かも知れない、的なコメントを出したことも、報道されていました。

人から人に移る、その経路だけでも、発見し、監視し、防御するのは、大変なこと。 なのに、猫から猫ですよ?

国境もなければ、指示しても聞く耳持たず、当然ながら、自粛もしない(笑) ・・・いや、笑っている場合じゃない。。

しかもです。猫は症状を示さないというのです。 つまり、見た目からでは感染の有無をまるで推測できない。


ただでさえ不安定な気分を、揺るがせる、ニュースやワイドショーは、あまり見ないようにしていますが、それでも、猫猫感染のことが大して驚きや危機感を持って世間に捉えられていない模様であることは、伝わってきます。

私は、新型コロナウイルス感染症と人間の今後の付き合いを考える上で、とっっても大きなことだと思うんですよねー。

・・獣医学科生の頃、「人畜共通感染症」、という授業があったことを、思い出しました。
・・私は不真面目ナンバーワンの学生で落ちこぼれでしたが。。とほほ。。



今のところ明らかになっている、重要な点は4つ。
(今回の実験で明らかになったのは、2、3、4)

1、人から猫に移る
2、猫から猫に移る
3、猫の体内でウイルスが増える
4、猫は症状を示さない


そして、もうひとつ、現時点では不明だけれども、とても重要な点が1つ。

5、猫から人に感染するのか?

・・まー、するでしょうね。というか、しているのでそうね。これが「ミミズにも感染することが分かった」とかなら、しないのもありかな、と希望的に思ますけど。。

「する」と考える理由を列挙すると・・・・


・・・めんどうになってきたので、今日はここまでで〜(←「気分屋的に生きれば 気分は安定する」by神田橋條治先生)。
・・・猫が、コウモリと人の間を繋いだのかも知れない、という考察とともに、、、後日また、気が向いたら(←双極性障害の人の養生のポイントです)書きますね。


余談ですが、新型コロナウイルス感染症にかかわらず、ニュースなどを見聞きしていて、これはここがポイントなのに世間はまだまだ注目していない、気づいていないよね〜、ということが、しばしばあります。その度に、かみさんが、「ブログに書きなよ!」と強く勧めていたのが、こうしてブログを再開した理由の一つです。

双極性障害にかかわらず、精神疾患という形で社会の歪みを表現している人には、感性が細やかであるが故の、大雑把な世界での生きづらさに、苦しんでいる人が多いのだろうと思います。この苦しみをせめて社会に役立てられたら。つまり、せめて「炭鉱のカナリア」の役を担えたら、苦しむにしても「かい」を感じられるかなと思うのです。


東京大学のHPに掲載の記事はこちら。とても分かりやすいです。


下は読んだことのない本ですが、面白そう〜!

2020年5月14日木曜日

コロナ、窮屈、双極性障害、片付け

神田橋先生の本を読むと、不調が双極性障害として現れるタイプの脳は、窮屈が苦手、という説が、しばしば出てきます。

平時でも窮屈なことの多いこの国(他の国のことを知っている訳ではないけれど)。

新型コロナウイルスが猛威をふるい、恐怖が世間に浸透するに従い、自粛やら指示やら世間の目やら、いろんな形での、強制もまた、猛威をふるっています。それが、生活も考えも窮屈にさせ、感染への不安で疲れる脳を、さらにさらに、疲れさせているのだろうと思います。

元から長かった在宅時間がさらに増える中、気晴らしにつけるテレビも、つい覗くネットのニュースも、コロナの恐怖を伝えるものばかり目立ちます。それらを見なければ見ないで、また一つ、乏しくもあった生活の多彩さが減少する。

・・・んぎゃ〜!

そんな気分が反映していたのかなと、今ふと思ったのですが、一昨日と昨日、「書斎」と呼んでいる、私が主に使っている狭い部屋の、片付けをしました。

冬の間、閉めっぱなしだった窓を開き、窓枠を洗い、ブラインドの羽を一枚一枚、雑巾で拭き。
本棚の中身を全て出し、自分の中でくすんだ感じになっているものは処分の検討対象としてひとまとめにし、他は、埃を拭ってから、位置を決めて戻して。

床に雑巾をかけた後、机の向きを変え、窓に向けてみました。

逆光でちょっと使いづらい気がして、一旦は元の、壁向きに戻したのですが、どうもこれまでと変わりばえがなく、先ほどまた、窓向きにしました。

ちょっとだけど、風穴が通った気がします。
(・・あ、「風穴」って、内海健先生が、双極性障害の人に必須なこととして、挙げていた気がします。その、窮屈との関連で)


窓の外はいい天気。
片付けの疲れが残り、今は散歩に出る気がしませんが、片付けで出てきた豪華な色鉛筆セットを使って、明るい机の上で、絵でも描いてみようかな〜
(・・ブログに写真の投稿ってしたことがありませんが、、、やってみようかしらん)





2020年5月9日土曜日

PTSDの自己治療方法としての、「五本指いい子」と、タッピング(TFT,EFT,MI,USPT)

4月11日の記事「双極性障害と、PTSD(トラウマ、フラッシュバック)」の続きです。


PTSDを自分で治療する方法として、神田橋條治先生に初めに勧められたのは、先生が考案した、「五本指いい子」でした。

足の指を、手の指でつまみ、くるくると回す。

それだけなのですが、やってびっくり! 脳が、体が、緩んで、あくび連発でした。
温泉でやって眠ってしまいそうになったことも。

今は主に、夜に布団に入ったときや、明け方に目が覚めて(不安感や緊張感で)眠れなくなったときにやっています。親指から順に回しているうちに、手が止まっている=気持ちよく寝落ちしていることも、しばしばです。


こちらがネットで見つけた、「5本指いい子」のやり方を書いた記事。
分かりやすく書いてあります。ぜひ、試してみてください。


私のPTSD治療はこれでバッチリ! と思ったのですが、、ストレスが増していった実際の生活の中で、困難が多い日々が続くようになってしまいました。電話受診が叶った先生に次に勧められたのは、「タッピング」でした。

ネットで調べてみると、経絡上のツボを軽く叩く(タップする)治療方法は、いろいろありました。私は、神田橋先生が紹介してくれた下の本をベースとして、実践しています。





そして下の本も読み(まだ途中までですが)、理解を深め、技術は良いとこ取りをして、自己流にアレンジ。




加えて、YouTubeで関連映像を探すうちに、私の好きな「溝口あゆか」さんが、クラアントを相手に実際にセッションしている映像を見つけました。本を読んだだけでは分かりづらかった、動きや、言葉の使い方。それから、マイナスを癒してできた感情の空間をプラスで埋める(的な)「マトリックス・リインプリンティング」という手法。それらを、自己流タッピングに取り込みました。


盛り沢山で、だんだんややこしくなってきましたね(笑)
私らしい。。(汗)


PTSDの治療には、神田橋先生が見出した漢方薬の組み合わせ「神田橋処方」が、今は有名のようです。それ以外にも、医療者が行っている、EMDRやUSPT、精神療法、非医療者が行い、あるいは自分でやれる、ブレインジムやヨガ、呼吸法、などなど。いろいろあるようです。

今の方法で、気に入っている点は、第一に、自宅で自分でできること。お金が掛からず、誰かにトラウマ体験を話す必要もなく、泣いたり寝落ちしたりも、誰の目も気にせずできます。工夫して自己流に改良するのも楽しい。

あ、もちろん、効果が大きいことも。・・と感じてはいるのですが・・・

体調の改善と前後してストレスの少ない生活に移ったため、、、どこまでがタッピングの効果なのか、評価しづらくはあります。でも、科学的評価、客観的評価を指標とする必要はなく、今の自分が楽であればOKなので、とりあえずはこれを続けるので良しです。

そうそう、タッピングしている最中や事後の体感なども気に入っている点で、だからこそ、効果があると信じているのですが、、、


ここからが面白いところですが(笑)長くなったので、またいずれ〜

「今すぐ使える 誰でもつかえる  フラッシュバック対処と予防: アメリカ発 トラウマのプロが教えるフラッシュバックのすべて」

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