2023年6月23日金曜日

「複雑性PTSD 生き残ることから生き抜くことへ」を読み、明るい展望がさらに開けました。

久しぶりの投稿です。


精神医学の「用語」は、現実の、あるいは概念上の、複雑なあれこれを、特定の視点から大雑把にグループ化してつけた「名称」であり、それを使うことで見えなくなることも多くあるのですが。便利ではあるので、今日も、出来事を簡略化して書くために、用語を使います。


「双極性障害」を代表的な診断名として療養の年月を送ってきたなか、自分の「境界性パーソナリティ障害」性に気づき、そうなった背景として「複雑性PTSD」が強くかかわっていることに気づきました。


これまでの記事にも書きましたが、今年になってからそのあたりに関する気づきが始まり、数ヶ月に渡り連鎖して生じ、内面的には急に、「病気」という名でくくってきた、ひどい生きづらさが、根本的に消えてゆく感触を、春くらいから、確かにしていました。


それにより、他人に対し、これまでより自分を素直に出せたり、執筆や、とある勉強を、長い時間続けられたり、していたのですが、、、


一週間前の木曜日の夕方に、いろいろがあと一日で一段落!となるに至れ、、、しかし翌朝に目覚めると、久しぶりに不調の中にいました。


好調ゆへに頑張りすぎていたんだな〜と思い、今日一日で一段落に到達することを、諦めて眠り、、、そのなかで、不調の中にいる、気分、考え、体の感じ、などを、改めて感じてみたのですが。


長い療養の年月を通して少しずつ得てきたあれこれの、主要なひとつが、自分を受け入れる、ということで、この一年、それがぐんと深化したことで、今の好調、安定、を迎えられたと分かっていたのに、好調だからこそ、あれもできるはず、これもしなくちゃ、と自分を追い立て、でもあれもこれもできない自分を、責めたり嘆いたり、していたことに、気がつきました。


自分で自分に課した、重荷。


気づき、改めて、全てを、・・過去も現在も、現実も心の内のことも、隅々まで受け入れることで、すみやかに安定を得られ、、、、なにか、すごく、、、、それこそ、生まれ育ってきた記憶の中で「初めて」と感じるほどの、穏やかさを得て、、、、眠りました。


金曜、(土曜は友だちが誘ってくれて出掛けたりしたけど)日曜、月、火、水、、、ただただやる気なく、眠く、その気分のままに、昼も夜も眠れ、、このところの頑張りの疲れ、一段落が見えてきてほっとして現れてきた蓄積疲労、などが眠りを必要としているのだろうと思いましたが、それにしても眠れる。人ってこんなに眠れるのだな〜、子どもの頃からずっと負っていた荷を下ろせ、休むことを初めて自分に許せ、長年のうちに溜まっていた疲れが、でているのかな〜、と思いました。


木曜(昨日)になり、遅く起きたうえにソファーで寝落ちを繰り返しつつも、起きていることができ(無理して起きていたのではないですけど)、読みかけの続きを読んだのが、この本です。


「複雑性PTSD 生き残ることから生き抜くことへ」

ピート・ウォーカー(著)、牧野 有可里(訳)、池島 良子(訳)


神田橋條治医師も、わたしが長く通っている診療所の先生も、PTSDの存在を見出した患者に、トラウマ体験の思い出しや、診療室での吐露を、勧めません。そのなかで、とても安全に、療養が進んできたと、自分では思っています。


そんな背景があって、自分は、わりと好き放題に、自分でできる養生に励み、PTSDの迫力が減り、もう生きづらさはかなり卒業した!!・・と自己評価していたのですが、、、


読んで、ふたつのことに、驚きました。


ひとつは、複雑性PTSDの「症状」として、つまりは、幼少期からの繰り返しの逆境体験がもたらした必然的な生き方として、(そう気づきながらも明確には)そう捉えてはいなかった、自分のバランスの悪さのあれこれ、生きづらさのあれこれ(前述の、自分へ重荷を課すことも含めて)が、一般に見られるトラウマ「サバイバー」のありかたとして、そうなってゆく成り立ちから含めて、説明されるものであったこと。なかでも、双極性障害の特徴までもが、説明可能な範囲内にあったこと。


もうひとつは、ひとつめと関わることでもありますが、自分はまだ、生きるのが楽になってゆく長い過程の、入り口にわりと近いところにいて、これからもっともっと、楽になってゆく、ようであること。


たぶん、その過程に入れる、そして初期の山を越えられる、という、なんていうか、、、巡り合わせ的にも、技術的にも、心の力的にも、困難なところは越えたようには思うので、自分を受け入れたことの安心感と合わせて、この先の人生への、大きな楽観を、得ることができました。


(アメリカで活躍している、自らも複雑性PTSDに困り、乗り越え、それを得意分野として治療している、カウンセラーさんが、書いた本で、アメリカでは有名な本のようです。副題の「生き残ることから生き抜くことへ」は、読み終えたわたしの意訳としては、「生き残ることだけで精一杯だった人生から、豊かさを自ら創造し味わい生きる人生へ」という感じです)



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