白内障の手術を受ける病院が決まらないストレスが、この一年、ずっと私にありました。
?? 通っている眼科診療所(の医師)が頼りないのか、私が「神経質すぎる」のか ??
?? 人工レンズは、単焦点レンズがいいか、多焦点レンズがいいか ??
?? 日帰り手術がいいか、入院がいいか ??
?? 病院がいいか、診療所がいいか ??
?? 早めに手術をした方がいいか、なるべく延ばした方がいいか ??
なにが分からないか分からない状態から、通院を重ね、あるいは新たな医師に会うにつれ、なにが分かっていないか分かり、ネットや本で学ぶごとに、諸々を決定するまでの分岐点=選択肢が、明確になってゆきました。
そして、ある大きな病院で、「ここで手術でいいかな」と思える先生に出会えたのですが、、、でも何か、、、もやもやとしたものがあって。
その段階で出会い、読んだのが、『決定力』(チップ・ハース、ダン・ハース 著)でした。
高名な精神科医の中井久夫先生の言葉だったと思いますが、何かを決めるのは脳の負担が一番大きな作業、とのことでして。確かに、双極性障害になってから、それはとても大変になり、苦手意識が増した作業でした。
しかし、読んだら、「決める」ことの方法論がある、あり得る、ということに、今更ながら気付きました。
本に出ていた方法論、いわゆる「指南」が、適切か否かはともかくとして、私は指南に則り、一通り考えを整理し直し、もう一軒、中規模の診療所を訪問し、結局はそこに決めました。
指南に基づいて整理して出した自分なりの答えは、診療所の医師の前でことごとく方針変更したのですが、だからと言って、本が無益だったとは思いませんでした。その医師が、どれだけのことを考えた末に、その意見を言っているかが、自分なりに良く分かり、医師を、丸ごと信頼しようと、思えたのでした。
ということで、、、
双極性障害という、精神疾患、つまり、脳の過労、に陥っている私にとって、とても作業量が多く、ストレスで、体調を崩す原因にもなっている、「決定」。
精神科の通院で教わることがほぼなかった、その方法論を学んだことが、今後、日々の脳の仕事量を減らし、ひいては、双極性障害の症状の安定につながるのではと、思いました。
上は単行本、下は文庫本です。
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