2022年9月29日木曜日

わたしのバルプロ酸の使い方・・そして『[新版]精神科治療の覚書』(中井久夫)


自分はいま、バルプロ酸ナトリウム100mgSR錠(徐放性製剤。コーティングに守られたまま胃を通過してから腸の中でゆっくり溶ける)を、夜に1錠飲むのを基本の服薬パターンとしています。


そして不調を感じたときは、硬いそれをキッチンバサミで細かく割って、けし粒くらいの大きさにしたものを1粒、頓服しています。(そうしている背景は、こちらの過去記事をご覧ください)


割ったそれは、飲むと二十分ほどで頭の中の言葉の迫力が鎮まり、眠気も出て、なかなかよろしいのですが、、、効き目が出るのも消えるのも速く、普段からある耳鳴りが強くなったり、不調が深いときは追加で飲んでいるうちに胃が荒れてしまうなどの、不都合も生じます。


おとといから頓服を繰り返していましたが、今朝はけし粒では足りなく感じた上に、昨日に続いてゆっくり眠りたかったので、久しぶりに、1錠をそのまま、追加で飲んでみました。


結果は、、、期待していた眠りの時間は、それほど長く保てなかったけれど(昨日終日眠ってましたしね)、なんとなくぼんやり、の感じが、長く続いていて、いい感じです〜


ちょっと少ない量の頓服、という、バルプロ酸の使い方としては特殊な、自分で考え出した小技に、こだわり過ぎていたかな〜


いま読んでいる、中井久夫先生の本に、精神科における「服薬」(とその指導)という行為に関する治療的な側面からの注意が、かなりのページ数を割いて書かれていました。自分がこれまで受けてきたいろいろな先生の、服薬(させる)行為について、納得も、不満も、安心も、不安も、そうなる背景がきちんと言葉で説明されていました。


こうした、仕事をする上での基本ともいえる事柄が、成書としてとうに出版されている業界なのに、思い込みで治療をし、治せないどころか悪化させておきながら、国が決めた料金を請求することの特権性すら感じていない医者がいることに、、、


まあそういう人のほうが多いのは、きっとどの業界でも同じですよね。そして自分も立場は違えども、そういう面もありますね。



1982年に出版された本の、2014年発刊の新版です。

中井久夫医師の文も神田橋條治医師の文も温かみを強く感じますが、そのタイプは違ます。


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