2022年6月19日日曜日

「休養が受け入れられれば双極性障害の治療の半分は達成されたようなもの」

 

原文はこちらでした。

「休息がなされたならば、BPⅡの治療は半ば成功したとみてよい。」

内海健「うつ病新時代 〜双極Ⅱ型障害という病」(116p)



え〜と、、休んでいます。もう3週間は休んだかな。



「休息」をとらない暮らしを続けてきて「BPⅡ(双極Ⅱ型障害)」になり、はじめてかかった精神科医の、なおいっそうの頑張りを求める類だった治療と指導のなかで、悪化を続けた数年。


転院し、やがて「休息」を受け入れ、症状がおさまり薬も卒業したのですが、、


まれなる「双極性障害の治癒」の体験記を書くぞ! と思い立ち、いわば休まずに書き続けて、九年後に再発。。😓


おかげで精神科閉鎖病棟の入院を体験し、今度はそれをモチーフにした小説を書き続けて四年半。。😂



・・とまあ、初発の寛解前後の短い月日を除けば、苦しくて動けないのではないのにこれほど長く安らかに休んでいるのは、この四半世紀のなかで初めてかな〜と思います。



「休息」とか「休養」というと、家でゆっくりと、寝たりぼんやりしたりテレビを見たりする、穏やかな状態に、限定しがちですが、双極性障害のわたし(たち)(あるいはバルプロ酸が効くわたし(たち))は、じっとしていても頭の中で言葉や衝動が動き回っていますので、ただただ体を静かに保っているという、一般的にイメージしがちな休息・休養は、じつはかえって休まらないことも、多いように思います。


つまり、わたしたちにとっての休息・休養は、寝る、ぼんやりする、に限らず、おいしいものを食べたり、仲の良いひとと喋ったり、本を読んだり、散歩にでたり、旅にでたり、冒険したり、、とにかく、自分がやりたいことを、自らを追い立てずにやる、、、つまり、気が向くことを気が向く程度でする、ということかと思います。


内海健医師のこの本。

初めて読んでから十五年ほど。

難しく、面白く、くり返し読んでいます。


そのなかで、上の引用部分は、

・休息できる⇨治療は半ば成功

と理解していましたが、

・治療が半ばまで進む⇨休息できる

も含む、表裏一体の意味なのだろうな〜と、思えてきています。



実はシンプルで、単体ではさほどたいへんな病でないのではと、このごろ思えてきている、「双極性障害」。その「核」にまとわりついている、あれやこれやの「こじらせ要因」が、このところやっと薄れ、休んでもいいんだという心境に、やっとなってきたのかなと、思います。


そうだといいなぁ〜🌟🌟🌟


そしてそれをまた、小説だかノウハウ本だかに、できたらいいなぁ〜🌟🌟🌟



(内海健医師の本は比類がなくどれも面白いです。ただし、当事者が自身の病の病理を学ぶことが、治癒を促すか邪魔するか、、、一般論としてはわたしには分かりません。よく効く薬には必ず副作用ありと聞きますが。わたしにはとても効いたように思います)

↓これが引用の元の本。ジャケットデザインがちょっと、、、ひどすぎ。


↓改訂版。文体もジャケットデザインも穏やかになってホッ。

↓実質的には上の二冊の全面改訂版、情報と考察のアップデートかなと思う。とにかく難しいがとにかく面白い。

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