2020年8月16日日曜日

『『名医』はどこにいる? よい精神科主治医にめぐりあうために』(加藤忠史)は、良著でした✨


読書が続いています。
今回は実用本。


『『名医』はどこにいる?   よい精神科主治医にめぐりあうために 』


著者の精神科医「加藤忠史」先生の名に馴染みのある方も多いかと思います。

双極性障害を専門とし、臨床と研究、そして啓蒙活動に至るまで、長年、熱心に活動されています。

加藤先生の著書は幾冊か読んでいますが、双極性障害をなんとかしたい、治る病気にしたい、患者の役に立ちたい、という熱を、いずれの本からも感じます。


・・いきなり余談ですが、著作のスピードがものすごく速い様子なんですよ。
・・それを反映してか、著書の数もどんどん増えていますね〜


さて『『名医』はどこにいる?』ですが、、、

質問の形をとったタイトルに対しての、本を通しての答え、、
結論から言うと、、


「だめ医者はいるけど、名医はいない。普通の医者で大丈夫だから、あとは患者が育てましょうね」



みたいな・・・
・・いや、それはさすがに大雑把すぎ、端折りすぎかな〜😄


私の体験。
「普通の医者」であろうと思いかかっていた精神科医が、実はダメ医者だった、と気づくまでに、1年半ほどの苦しい日々を要しました。

あれがなかったら、つまり、すぐにダメ医者と見切りをつけ、別の医者に移っていたら、ここまでこじれた病気ライフを送らずに済んだかもなと、今も思います。

そして結局、後年、「名医」を求めて、飛行機に乗って鹿児島まで。


加藤先生とは一度、精神疾患とは関係のない講演会の後で、会場で話しかけて立ち話をさせていただいたことがあります。

そして加藤先生も、神田橋先生とつながりがあります。


加藤先生は、ひねくれていない感じがする。周りの人を、社会を、信じられる道を、歩いてきたのだろうと、想像される。健やかな感じ。

一方、精神疾患で苦しむ患者の多くは、周りを信じていたことで痛めつけられた歴史を、多かれ少なかれ、根深く持っているだろうと思います。

そのギャップのようなものを、本を読んで、改めて感じました。

その文脈で言えば、神田橋先生も、どこかで痛めつけられているにおいがする。動物としてのヒトへの信頼が揺るぎなくある一方で、社会を、疑いを基本として見ているのだろうと感じる。ひねくれていると感じる😁


患者一般にとって、どちらがより良い先生か分かりません。「私は」神田橋先生のタイプに「今は」親和性を感じる、希望を見出している、というだけです。

そして、自分がかかるのはこの先生、とは、今はならない加藤先生のこの本ですが、分かりやすく、患者への愛情も感じられ、オーソドックス・スタンダードな内容で、神田橋先生に心酔する私の「歪み」をよく感じさせてくれる、そーいう意味でも、良著でした📖








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