2021年5月10日月曜日

夢枕獏さんの「白鯨 MOBY-DICK」を一気読みし、佐伯泰英さんの「新酒番船」を思いだす


夢枕獏さんの著書を、読んでみたいと思っていました。


「白鯨 MOBY-DICK」


内容の知識なく読み出しましたが、

有名な、そして読んだことのない、アメリカ文学の「白鯨」と、

有名な、そして読んだことのない、ジョン万次郎の冒険譚を、

融合させた物語でした。


実在の人である万次郎は、漁の途中で船が難破し、無人島で生き延びていたところを、通りかかった捕鯨船に助けられ、ハワイを経てアメリカ本土に渡り、幕末には日米の交渉の場に通訳として帯同され・・・てな数奇な運命を辿ったらしいのですが、助けられて乗り込んだ捕鯨船が、小説「白鯨」の舞台である捕鯨船であった、という設定です。


いや〜、面白かったです。


読後に思い出したのが・・・


江戸を舞台にした小説の第一人者だという佐伯泰英さんの著書もずっと読んでみたいと思っていたのですが、なが〜い連続物の新巻ばかりで、初めて読むのに手頃な一冊になかなか出会えず。。半年ほど前かな? やっと読み切りの新作に出会えて読んだのが、


「新酒番船」


でした。


いずれも、江戸期、船の上、仕事もの、仲間、成長譚。

これぞエンタメ! って感じで楽しめました。


夢枕さんにせよ佐伯さんにせよ、読むにつれ、物語の世界を描く背景に持つ知識や体験の豊かさたるやどれほどかと思われ、、、決して追いつくことのないその大きさに、、、諦めを感じます。。


でもまあ、自分も、自分が持っているものを総動員して、書けるものを書くしかないですね。


昨日今日とオフにして、読み耽りました。


感動して、諦めて。

まずは散らかりきっていた書斎の片付けから始めます。


(読後に、夢枕さんの作品は「大江戸火龍改」を読んでいたことを思い出しました)


夢枕獏さんの「白鯨 MOBY-DICK」



佐伯泰英さんの「新酒番船」

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