前々回の記事で紹介した、同病の坂口恭平さんの本『自分の薬を作る』を読んで以来、 原稿に向かう時間が自分の心身を安らがせるなと、しばしば思います。
生活上の宿題(と思い込んでいること)を、どれも大したことではないけれど、手を付けるエネルギーが湧かず、、、先送りにしていることがまた、焦燥感や負担感を強めているこの頃。
不調を感じましたが、薬を追加で飲んで、原稿に向かいました。
サブスクの音楽配信チャンネルで選んだのは、ピアニスト、辻井伸行さんのアルバム。
作業をしていると、以前はCDで繰り返し聴いていた『亡き王女のためのパヴァーヌ』が流れてきて、涙が滲みました。
歌のない、ピアノ曲。
言葉がないのに、なにかが、自分の中のどこか奥の部分を優しく刺激し、抱えていた感情が溢れ出す。
と、言葉にすると貧弱になりますが、、聴くたびに、感動を覚えます。
すごいですよね、こういう曲を書いた作曲家(モーリス・ラヴェル)さんも、演奏家(辻井伸行)さんも。
レコーディングや配信に携わる人もいて、書斎に一人いる私の耳に届きます。
この曲のような、心の奥底の何かを共振させるような作品を、私は言葉で、作れたらなと思います。
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