前々回の記事は、
でしたが、タイミングよく、梨木香歩さんの最新刊であるこの本に出会いました。
わたしが病の中で失っていた「物語」を再び得ることになるきっかけの、大きなひとつとなったのが、梨木さんの書かれた小説です。
出会いは本屋店頭の平台。
いわゆるジャケ買い。こちらの、文庫本。
かわいくありません!? 一目惚れでした。
わーっと手が伸び、中の文をチラ見したとたん、「これ好き!」と。
これほど吟味せずに本を買ったのは初めてでした。
そういう、直観に従うことを練習している時期でもありました。
それから梨木さんの本にのめり込み、以降、ほとんどのご著書を、拝読しています。
「物語のものがたり」の前半は、イギリスを舞台にした古い小説「秘密の花園」についての考察でした。この部分は過去に小冊子版で読んだことがありましたが、、、文を書く生活を続けて来て再読した梨木さんの文の、内容も文章も、美しいこと!!
いくら頑張っても自分が永劫にこの域に達しないとすぐに分かる、、でも、、そう言っているわたしよりも梨木さんの方が、これまでも今も、より「頑張って」いらっしゃるであろうこともすぐに分かる。。
子どものころ、「読書感想文」というものが苦手でした。
「秘密の花園」についての考察は、読書感想文の頂点、お手本、と感じました。
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